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NY日記。未公開映画、Netflix、シナリオ...

今年の映画ベスト10 と行ったライブ

今年観た映画の本数は、家、劇場全部含めて220本。うち劇場で観た新作が134本。

さすがにこっちでMoviePass他、劇場のサブスクサービス使ってることもあり、例年よりはちょっと多め。

 

というわけで、今年劇場で観た映画のTOP10を発表していきたいと思う。

 

10. アイ・フィール・プリティ

9.スパイダーマン スパイダーバース 

8.Upgrade

7.サーチング

6.WHAT KEEPS YOU ALIVE (邦題 デーモン インサイド)

5. Custody (邦題 ジュリアン)

4. THE HOUSE THAT JACK BUILT

3. EIGHT GRADE

2. Bohemian Rhapsody

1.スリー・ビルボード

 

10位の『アイ・フィール・プリティ』はアイディアにやられた。こんなシンプルなのに、こんな面白くできるのか、と。自分に自信がない太っちょのOLが、ジムでのワークアウト中にずっこけて頭を打ってしまうのだが、その衝撃で自分が"すげぇイイ女"だと勘違いするようになる。自信を得て振る舞いも変わった主人公は、仕事も彼氏も、トントン拍子にゲット、人生が超上向きになってくが...みたいな話で、なんてことない話にも思えるが、これが面白い。主人公のエイミー・シューマーの演技力もさることながら、すべては振る舞い次第というか、考え方次第で人生は変えられるのだという至極前向きなメッセージもよいし、一見くだらなく見えるがテーマは本質を突いているというような、それこそ"エンターテイメント"作品に必要な要素を揃えていたというか。ほんと見習いたい作品(まぁラストはちょっと微妙なのだけど)である。

同時に、本作は"女性の美醜"というデリケートなテーマを扱いつつ、「誰も傷つけない」ようにうまいことなってるのだが、いまだに「ブスが〜」みたいな、残念な言葉を使ってアテンションをひこうとして結果的に(かなり予測できた)炎上を招いてる日本のドラマは何周遅れてるのかと、考えさせられてしまうという。

 

とりあえずこの↓予告だけでも見て欲しい。これだけでも最高に笑える。


ぽっちゃり体形のヒロインがキュート!『アイ・フィール・プリティ!』予告編

 

9位の『スパイダーマン スパイダーバース』はとにかくビジュアルにやられる。一つのアートとして一見の価値あり。普段あんまりマーベル作品に興味ない私が推すのだから間違いない。2回観た。

 

8位「Upgrade」はそのルック、バイオレンス諸々が「B級」アクション・SFスリラーとして超合格。ただただ観てて楽しい。基本的にリー・ワネルは信用してる。なんつったってジェームズ・ワン先生と「ソウ」(一作目)を作った男なのだから。

 

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7位「サーチング」は語りが本当にうまい。思わずグイグイ引き込まれる。ミスリードによって騙されたときの「オーマイガー」的な、劇場での観客のリアクションを含めた体験も相まって、個人的な思い入れがある。

 

6位 『What Keeps You Alive』は森のコテージに来たレズカップルの片割れが超サイコパスで、根っからの殺人鬼だったことがわかり、そっから森の中で命をかけた鬼ごっこが始まる...みたいな低予算スリラーなんだが『Upgrade』同様、「シンプルかつ面白いアイディア」と「かっこいいルック」が揃っている。俺はとにかくそういうのが好き。

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5位『Custody(ジュリアン)』は、前半親子の地味なドラマかと思わせといて、後半に割とブルータルなスリラーっぽくなるジャンルチェンジが待っているという。これまた私の趣味。日本では1月下旬に公開するみたいだな。

 

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4位「THE HOUSE THAT JACK BUILT」トリアーが撮ったシリアルキラーもの。いつものようにクレイジーだけど、かなりお茶目さが満載で魅力的。死体がいっぱい出てくる。

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↑奥に積まれてるの全部死体

 

3位 『Eighth Grade』とにかくかわいい。中学生あるある。こういうの作りたい

 

2位 『Bohemian Rhapsody』泣ける。

 

1位 『スリービルボード』 濃厚。2回観た。こういうの作りたい。

 

10個に入りきらなかったけど良かったものも一応書いておくと、

15時17分パリ行き(2回観た)
聖なる鹿殺し
クワイエットプレイス
ヘレディタリー
Three Identical Strangers (邦題「まったく同じ3人の他人」)
Unfriended : Dark Web
mid90s
Green Book
 

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ついでに、今年はNYに来てたくさんライヴを観たので、行ったやつを一通り記しておく。

Alice Glass×Zora Jesus (Williamsburg Music Hall)

Wolf Alice  Alvvays
Tush Sultana  Yeah Yeah Yeahs
Mggie Rogers  Jack White    -  (The Govenors Ball Music Festival)

My Bloody Valentine  (Hammerstine Ballroom)
A beacon School (Baby's All Right)
Charly Bliss (Elsewhere)
Still Corners (Elsewhere)
Oceanator × The Obsessives × Bad Moves (Alphaville)
Alvvays×Hatchie×Snail Mail (Warsaw)
Nothing (Warsaw)
NINE INCH NAILS (Kings Theater)
Christina Aguilera(Radio City Music Hall)
Kate Teague×FADE (Baby's All Right)
Wild Nothing × Men I Trust (Brooklyn Steel)
Sleigh Bells×Courtney Barnett×Tom Morello×Sunflower Bean (Brooklyn Steel, MOM+POP Label Party)
Pixies (Brooklyn Steel)
Pinkie×Claude (Elsewhere)
Nothing 2回目(Knitting Factory)


まずこっち来て初めて行ったブログにも書いたZola Jesusのパフォーマンスにやられ。

6月に一人で(笑)行ったフェス Gov Ball では、中学生の頃から聴いていたYeah Yeah Yeahsを初めて生で観る。カレンO のベテラン然としたパワフルなパフォーマンスはさすがに良かった。そして一人で十いくつの楽器を操るTash Sultanaの多才ぶりに驚嘆するなど。彼女は一度ライブで観ることをおすすめしたい。ギターから初め、次にパーカッション入れたら、キーボードに移り、ハーモニカ吹いてからのトランペットに移り...みたいな一人でどんどんサンプル?を作ってくという。その"落ち着きなさ"に観客も思わず苦笑いしていたのが印象的。

 

www.youtube.com


↑これなんかボイパからスタートしてるw

 

Alvvaysは今年2回観たのだが、Warsawでの公演もなかなかよかった。「Archie Marry Me」の合唱も思い出深い。ただ、同じ日に出てたHatchieを、自分の遅刻のためにほぼ見逃した(一曲だけ見れた)は惜しい。

Baby's All right で観たKate Teagueもよかった。曲もいいんだけど、可愛いのな。キーラ・ナイトレイエマ・ワトソンの間みたいな。客ぜんぜんいなかったけど。

 

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そんでなんつってもNothing。ライブ観に行く前から曲はかっこいいと思ってたのだが、生で観るとそのカリスマティックなパフォーマンスにぶっ飛ばされ。もう一気にファンになってしまった(何かについてこんなドハマりするのひさしぶりである)。

ラッキーなことに、大晦日にブルックリンで年越しのライブがあるっつーことで、当然参加。初めてみた時に感じたあのカリスマ性は何かの間違いではなく、ホンモノであったことを再確認したのであった。最前列で首振ったもんね。最高の年越しだった。 

 

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