素敵なクリスマス in NY
クリスマスにニューヨークにいるものの、一昨年の旅行でクリスマスっぽいところは一通り回ってしまったので、今年は特にクリスマスっぽいことをすることもなく。
あ、ブライアントパークで初めてアイススケートはした。滑るもなにも、立ってるのがやっとで、ほんと目も当てられないひどい有様だったけど。
クリスマスはとにかく映画を観た。
まず12月22日には、ブルックリンのNite Hawk Cinemaで『Black Christmas』(暗闇にベルが鳴る)。
これが期待していたよりも面白くて。「スラッシャー映画」以前のスラッシャー映画なのだが、クロースアップの使い方、電話のベル音や賛美歌といった音楽の使い方等、細部にこだわりが見える良作であった(これを見てカーペンターはいわゆる「記念日ホラー」の元祖、つまり『ハロウィン』を思いついたとかなんとか)。
これに加えて例のQUAD CINEMAではRated-Xと称した、MPAAからいわゆる「R指定」を食らったカルト作の特集プログラムを開催。クリスマスをエロと血みどろで満たすというなかなか素晴らしい催しなのだが、そこでいくつか作品を観る。
一本めは『スナッフ』。まぁこれがひどいのなんので。ラストの咆哮で爆笑。
二本目は『悪魔のいけにえ2』。これ、自分では観たと思ってたんだが、どんな話か思い出せと言われると全然観た覚えがない。2010年からつけてる映画記録にも記録なし。ただなぜか、「クライマックスの崖」と、兄貴の"頭皮にハンガー"は覚えている...。
で、実際観ると、やっぱり全然覚えてない。でもやっぱりクライマックスの「崖」の記憶は合ってる...。なんだったんだ?
三本目は、『Mistress』。これがなかなか面白くて。主人公のチンピラ青年(ジェラール・ドパルデュー)が、泥棒として押し入った先のアパートの部屋が実はSM小屋で、そこにいた女王様(ビュル・オジエ)に青年がなぜか見初められ、そのまま二人は同居することになるのだが...という。めちゃくちゃな設定なんだが、想像力が刺激されるとういうか。
チンコに釘を打ち立てる、乳首に針を貫通させるアイタタタなシーンなど。
不勉強ながらバーベット・シュローダー(ロメールと映画会社作ったらしい)って初めて聞いたんだけど、もっと観たいと思った。
四本目は若き日のマルコム・マクダウェルが出てることでおなじみ『If...もしも』。
普通に厳格な学園に反抗する少年たちの青春映画かと思ってたら、ラストに衝撃。よくも悪くも「1969年」の映画だなと思った。